文科省が公表している都道府県別環境放射能水準調査の結果と私たちの結果には差がありますが、両者のモニタリ ングは当初の目的がそれぞれ異なるため当然です。前者は、今回の事故とは無関係に以前から測定されており、その目 的は主に、過去または現在の大陸における核実験の状況、影響を継続監視することにあります(1960年代から70年代に かけて、核実験の影響により関東地区の環境放射能量が現在の数百倍から数千倍程度高い時期がありました)。したが って、観測点は、周辺建物などの影響を受けないように概して地表から高く設定されています。継続的に広域のデータ を取ることに大きな意味があり、また今回の件でも、福島からの飛来物質の時間変動を見るには最適です。後者は、 第一項で前述した目的が出発点ですので、地表からの高さ1メートル程度、私たちの生活圏をひとつの目安とし、 また、線量結果に影響を与える地表の様子にも気を配っています。目的の異なる数値を、そのまま比べないようにし ましょう。